
2026年6月17日、東京成徳大学子ども学部3年生を対象に、「夫婦共働き家庭の家事育児の現状とキャリア形成」をテーマとした特別講義を行いました。今年は約70名の学生が受講しました。
クイズ形式やペアワークを取り入れながら、育休をめぐるデータの読み方、家事育児で身につくスキルのキャリアへの活用、ライフキャリアの理論など、幅広いテーマを扱いました。
なかでも、学生の反応が大きかったのが、育休に関するデータの「見方」についてです。
育休取得率の数字だけでは見えない現実|2026年最新データから
男性の育休取得率が初めて40%を超え、「男性育休が当たり前になりつつある」という空気もあります。しかしデータをよく読むと、取得した男性の58.1%が期間1か月未満という現実が見えてきます。
また、女性の育休取得率86.6%という数字も、出産前後に退職した人を含まない指標です。「取得率だけでなく、期間や母数にも目を向ける」この視点が、就職活動や将来のパートナーとの話し合いにも活きてきます。
保育者志望の学生70名が気づいたこと|受講後の声より
受講後のアンケートでは、将来保育者を目指す立場から「保護者の働き方や家庭環境を理解することの重要性を改めて考えた」「家庭によって育児の形が異なることを前提に、一人ひとりの状況に合わせた関わりが必要だと感じた」など、支援者としての視点からの感想も多く寄せられました。

たった1日育児をしない『育休』を取ったとしても育休として換算されるなど、会社を選ぶ際、『育休取得率100%』などのような言葉には注意が必要なことも学びました。

将来保育に関わる仕事を目指す立場として、保護者の働き方や家庭環境を理解することの重要性を改めて考えるきっかけになった。家庭によって育児の形が異なることを前提に、一人ひとりの状況に合わせた関わりが必要であると感じた。

『最初から完璧を目指す必要はなく、たくさん失敗を重ねながら柔軟に対応力を身につけていけばいいのだ』と前向きに捉えることができるようになり、将来への不安が大きく和らぎました。

先生が「育休はブランクではない」と言っており、経験者の言葉は強いなと感じました。自身は将来、家事育児を大切な仕事の1つと捉え、育休のマイナスイメージを減らしていけるような大人になりたいと思いました。

「失敗していいからまずは動いてみる。そして振り返って、それをやった意味づけをすることが大切です」という言葉が全体を通して最も心に残りました。
育休はブランクではない|4回の講義を終えて
今回の講義は、東京成徳大学子ども学部での全4回のシリーズの最終回でした。
毎回、学生のみなさんからいただく授業の振り返りコメントや質問が、私自身の気づきにもなっていました。データや制度の話をしながら、学生のみなさんの真剣なまなざしと率直な感想に、毎回こちらが学ばせていただいている感覚がありました。
保育者を目指すみなさんにとって、また、それ以外の進路を目指すみなさんにとっても、この講義が「保護者を支える視点」として、そしてご自身のライフキャリアを考えるきっかけとして、少しでも役立てていただけたら幸いです。社会に出てからも、失敗を恐れず、まず動いてみてください。応援しています。
ご担当の教職員のみなさまには、4回にわたり温かくお迎えいただき、心より感謝申し上げます。
なお、キャリアリカバーでは、本テーマのような講義やワークショップを、企業や大学、自治体などで実施しています。共働き家庭の家事育児とキャリア形成をテーマとした研修・講義のご依頼は、お気軽にお問い合わせください。
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